都倉俊一
都倉ノートとは・・・?
音楽のことや、プライベイトなお話、時には時事ネタコラムまで、都倉俊一自身が日々を綴るBlog。

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2007.05.25 Friday
【おぴにおん】 都倉俊一の辛口ハ−モニ−(第7回 その2)

 辛口ハーモニーは1990−91年ごろに書いたコラムです。したがって今読むと何だかおかしい感じのするところもありますが、ご容赦を。
たとえばブッシュ大統領といえば今のブッシュの父親だし、湾岸戦争も今のイラク戦争とは違います。
しかし読んでゆくと今の情勢とまったくオーバーラップしてきます。
人間は歴史からあまり学ばないものですね。憲法問題も最近よく議論されますが、16年前はまだマスコミもそれほど取り上げない時代でした。

日本はこの15年でどのくらい変ったのか、日本の政治は、外交は?
それらを比べながら読むとかんがえさせられるものがあります。

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辛口ハーモニー(7)「豊かさの実感とは!?」(その2)

 日本人が数字や情報が伝えきらない諸外国の実態に疎いことは今更言うまでもない。マスコミが伝える諸外国事情は概して上辺だけをなぞっているケースが多い。あえてその記者自身の主観も入れて大胆に中身を分析しようという試みが中々無い。

 欧米先進国との実体比較をしてみよう。まず数字中心の代表格が、社会資本の整備である。

 よく日本の下水道の整備は欧米先進国の半分にも満たないという事が言われる。確かに数字上はそうであろうが、例えばロンドンに住んだ人は必ず経験する事の中に水道の水の汚れ、水道管の故障がある。特に前世紀に完備された中心街の水道は、日本人的感覚ではとても汚くて飲むことは出来ない。

 そのために強い消毒用のカルキを含んだ水になり、ロンドンではハード・ウォーターと言って、これで髪を毎日洗っているとゴワゴワになるほどである。このために私は特殊なソフトナーという機械を入れて、ろ化して水道を利用するようにしている。

 ロンドンの地下鉄も今世紀の初頭には既に完備されていた。第二次世界大戦中は市民の防空壕として大いに利用されてきた。さすが大英帝国と言ったところである。しかし現在を見てみると、そのトンネルの口径が今日のスタンダードより遥かに狭い。近代車輛の搬入が難しく、駅の設備も古い。深度も深いために改良することが甚だ困難らしい。

 ニューヨークのマンハッタンのタクシーに乗った方は、まずそのタクシーの運転手の無愛想なことに驚くだろうが、走り出すと通路の整備の悪さ舌を噛まないかと心配になる。そのくらいマンハッタンの道路は凸凹である。道路のゴミは散らかり放題だし、最近のニューヨークは何となくクサイ。

 確かに公園は多いが、その公園も恐ろしくて近寄れない。殺人の発生率は世界一。犯罪発生率を10%減らすのには、警察力を現在の二割強、増やさなければならないらしい。ニューヨークにそんなお金は無い。破綻状態のニューヨークの財政では今世紀中は主要道路の修復も不可能とのことである。

<次回へ続く>

2007.05.09 Wednesday
【おぴにおん】 都倉俊一の辛口ハ−モニ−(第7回 その1)

辛口ハーモニーは1990−91年ごろに書いたコラムです。したがって今読むと何だかおかしい感じのするところもありますが、ご容赦を。
たとえばブッシュ大統領といえば今のブッシュの父親だし、湾岸戦争も今のイラク戦争とは違います。
しかし読んでゆくと今の情勢とまったくオーバーラップしてきます。
人間は歴史からあまり学ばないものですね。憲法問題も最近よく議論されますが、16年前はまだマスコミもそれほど取り上げない時代でした。

日本はこの15年でどのくらい変ったのか、日本の政治は、外交は?
それらを比べながら読むとかんがえさせられるものがあります。

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辛口ハーモニー(7)「豊かさの実感とは!?」(その1)

〜日本人は常に満足することだけを追い求めて
         何が一番大切なのかをすっかり忘れている!〜

 経済企画庁が‘91年5月に発表した国民生活指標によると、日本社会は相変わらす経済だけが突出しており、国民の生活は決して豊かではないという事である。ここ数年言われている豊かさの実感がない≠ニいう事であろう。
 
 確かにマスコミの報道を見ると、ウサギ小屋も通勤地獄も交通渋滞も解決されていない。社会資本の遅れ、つまり公園、下水道完備の遅れもよく指摘されるところである。

 平均労働時間も欧米先進国のそれと比べ、はるかに長いし、有給休暇の消化率も低い。相変わらずの働きバチぶりである。

 こう見ると日本は救いようの無い経済大国のように見える。マスコミの取り扱い方は、いつも概してネガティブなのである。

 しかし果たして日本はそれほど豊かさのない国なのであろうか。豊かさの実感とは一体どういう事なのか。

 私の素直な疑問は、果たして何に対する実感、何と比べて実感がないのか、ということである。

 この実感という言葉自体とても曖昧であり、あくまで人間の主観であるので、その基準は定かではない。

 次に判断の基準が全て数字であり、その指数化されたものは合理的であり、分かりやすいかもしれないが、数字は人間の実感を素直には反映しない。むしろその数字を見て、それが日本人の実感だと解釈している。これは危険である。

 その点を考慮しってかは、定かではないが、アンケートなるものを実施している。その結果は、「日本人は物の豊かさよりも、心の豊かさを求めている」のである。

 これも意味が分からない。心の豊かさ≠ニは何を指しているのか、はっきりしない。

 結論から言うと、一言。日本は豊かなのである。もし日本人の生活が豊かではないなどと言ったら、それこそ世界中から怒られる。

 問題はその豊かさをどう感じるか。どう感じるように工夫をするかであり、豊かさを実感できない≠ネどというのはその工夫を忘れて文句を言っている事のように思う。

<次回へ続く>