都倉俊一
都倉ノートとは・・・?
音楽のことや、プライベイトなお話、時には時事ネタコラムまで、都倉俊一自身が日々を綴るBlog。

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2007.03.26 Monday
【おぴにおん】 都倉俊一の辛口ハ−モニ−(第6回 その2)

辛口ハーモニーは1990−91年ごろに書いたコラムです。したがって今読むと何だかおかしい感じのするところもありますが、ご容赦を。
たとえばブッシュ大統領といえば今のブッシュの父親だし、湾岸戦争も今のイラク戦争とは違います。
しかし読んでゆくと今の情勢とまったくオーバーラップしてきます。
人間は歴史からあまり学ばないものですね。憲法問題も最近よく議論されますが、16年前はまだマスコミもそれほど取り上げない時代でした。

日本はこの15年でどのくらい変ったのか、日本の政治は、外交は?
それらを比べながら読むとかんがえさせられるものがあります。

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辛口ハーモニー(6)「外面よりももっと大切のモノ」(その2)

ある調査によると、日本の企業のロゴの90パーセントが、横文字またはカタカナである。
最近各地で相次いで設立されているFM局の番組のほとんどが、朝から晩まで英語DJである。曲紹介は当然のこと、交通情報からニュースまでである。

現在、ヒットチャートの曲目で日本語を見出すのは難しい。例えそれが日本語であっても歌唱法からそれが日本語であることを聞き取るのは非常に困難である。

今や日本家屋は職人がいなくて建てられないし、下駄や草履創造はもはや伝統工芸になりつつある。

女性もだんだん正座が出来なくなってきており、たまに料亭へ行ってもカラオケばかりであり、三味線などめったに聞こえてこない。芸者さんの中でも日本舞踊が踊れて三味線が弾ける人はもうすぐ天然記念物になるのではないだろうか、などと心配する声も聞かれるようである。

そもそも日本人は明治時代、痛いのをガマンしてこれも文明開化だと無理をして靴を履いた。今の子供たちに下駄を履けと言ったら、足が痛いと泣くそうである。あの懐かしい親指と人差し指が離れている日本人の足は、我が世代ぐらいでこの世の中から姿を消していく運命にあるようだ。

とにかく衣食住、日本人の西洋化を例えにあげていてもキリがない。問題は前述した表面的西洋化に比べて、日本人の中身はどうかという事なのである。つまり表面的にはありとあらゆるものを取り入れ、それに順応しているように見えて実は日本人の深層心理は、それほど変化していないのである。

物質的にはあらゆるものを取り入れ、それに馴れる事は出来ても何百年もの間、受け継いできた習慣・考え方というものは一朝一夕で変えられるものではない。さらに一番の問題は日本人自身がそれに気付いていない事である。

<次回へ続く>

2007.03.12 Monday
【おぴにおん】 都倉俊一の辛口ハ−モニ−(第6回 その1)

辛口ハーモニーは1990−91年ごろに書いたコラムです。したがって今読むと何だかおかしい感じのするところもありますが、ご容赦を。
たとえばブッシュ大統領といえば今のブッシュの父親だし、湾岸戦争も今のイラク戦争とは違います。
しかし読んでゆくと今の情勢とまったくオーバーラップしてきます。
人間は歴史からあまり学ばないものですね。憲法問題も最近よく議論されますが、16年前はまだマスコミもそれほど取り上げない時代でした。

日本はこの15年でどのくらい変ったのか、日本の政治は、外交は?
それらを比べながら読むとかんがえさせられるものがあります。

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辛口ハーモニー(6)「外面よりももっと大切のモノ」(その1)
〜西洋化傾向が強まる最近の日本だが、
     現在自分が置かれている状況を考え直してみては…〜

 先月のゴルバチョフ・ソ連大統領の訪日のしめくくりとして、難産の末、作られた共同声明の調印式をテレビで見ていた。
 共同声明の内容はともかくとして、私が気になったのは、テレビに映しだされた、調印式のとり行われた部屋である。もしこれをビデオに撮って世界中の誰に見せても、十人が十人、これはどこかヨーロッパの国で行われている調印式だ、と答えたであろう。

 これは当然、東京赤坂の迎賓館で行われたものであるが、まわりの壁や天井からさがっているシャンデリア、調印のテーブルまで、まさにどこかヨーロッパの宮殿の一室である。テレビを見ながら、私はなにか不思議な気持ちがした。
 
 明治以来、ヨーロッパに追いつけ追いこせと、我々日本人はなんでも欧米から取り入れ、日本を捨ててきた。ヨーロッパからなにもかも取り入れることが文明開化であり、日本を捨てることが、進歩であり発展であった。この傾向は今日もなお、日本の社会に脈々と生きているのである。

 赤坂の迎賓館もそんな中で、フランスの名宮ベルサイユ宮殿をモデルに建てられたのであり、ヨーロッパに似ていてあたり前なのである。
 しかし、これを迎賓館をおとずれる各国の賓客の立場から見ると、さぞかし奇妙なものなのではあるまいか。たとえば、フランスのミッテラン大統領がサミットで訪日した際もここに泊まった。はるばる日本へ来て、自国の宮殿のイミテーションに迎えられる。他のヨーロッパの首脳も、自分の国にいくらでもあるようなバロック建築の宮殿に宿泊させられる。なにか奇妙な感じがするのではあるまいか。

 さらに、それらの首脳に同行する取材陣、特にテレビ報道を通じて映し出されるこれらの光景を見る、各国の国民はどう思うのであろうか。ますます日本という国の素顔が見えなくなるのではないかとも思うのである。
 「日本人は不可解だ。理解できない。」という外国の意見をあたり前なのである。今の日本及び日本人は、少なくとも表面的には日本人としてのアイデンティティがない。そして、この傾向はますます進んでいるのである。この表面的にというのはもちろん容姿、身体的特徴のことではない。日本社会のすべての部分に浸透していて、これを表面的に覆いつくしている西洋化現象のことである。

<次回へ続く>

2007.03.02 Friday
【おぴにおん】 都倉俊一の辛口ハ−モニ−(第5回 その4)

辛口ハーモニーは1990−91年ごろに書いたコラムです。したがって今読むと何だかおかしい感じのするところもありますが、ご容赦を。
たとえばブッシュ大統領といえば今のブッシュの父親だし、湾岸戦争も今のイラク戦争とは違います。
しかし読んでゆくと今の情勢とまったくオーバーラップしてきます。
人間は歴史からあまり学ばないものですね。憲法問題も最近よく議論されますが、16年前はまだマスコミもそれほど取り上げない時代でした。

日本はこの15年でどのくらい変ったのか、日本の政治は、外交は?
それらを比べながら読むとかんがえさせられるものがあります。

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辛口ハーモニー(5)「湾岸戦争の傷跡と日本の立場」(その4)

 この湾岸戦争で日本が得たもの。それは90億ドルの支払いとそれに関連する増税。アメリカ政府に対する借りと彼らからのあきれ顔、アメリカ国民の日本に対する悪感情である。
 バカバカしい話である。しかしこれはすべて日本のリーダーたちの国際感覚の欠如、国際社会への無知から生まれたものなのである。

 湾岸戦争後、ブッシュ大統領の訪日は中止され、自民党幹事長の中東訪問もことわられ、さらに戦後処理において日本はより以上の義務を求められることは確実である。日本政府はこれまたお金のバラまきでのりこえようとする。というよりそれしかノウハウがないわけであるが、そのツケは全部国民にシワ寄せされる。

 やり方によっては、90億ドルを支払って大いに感謝され、いろんな意味での人的派遣も可能であったに違いない。ただいたずらにアメリカの顔色をうかがい、自国の憲法解釈論議をはじめ、意味のない言葉の遊びに終始し、常にその対応が後手後手に廻った日本の政治家の責任は、果たして追及されるのか。マスコミをはじめ、日本の言論もまだこのことに対し声は小さい。

 日本にいまいちばん必要なもの、それは国際的にコミュニケートできる政治家である。世界と対話できるリーダーシップである。
 日本の経済発展は世界の中で行きつくところまで行きついた。これからは国際外交なくして日本の生存はあり得ない。

 今回の湾岸戦争でこの部分、日本に大きく欠如していることを我々は知らされたのである。
 しかし政治家を選ぶのは国民である。我々国民もこの点を大いに反省し、これからのリーダーを選ぶべきであろう。

<第5回・了>